- 芦戸三奈
――私たちで避難の誘導を?
- 警察
はい、まだ街中に留まっている人たちに、避難をするよう声をかけて欲しいんです
- 八百万百
確かに、街ではまだ自衛をしながら暮らしている方がいらっしゃいますね
- 警察
ええ、彼らは様々な理由からあえて避難をしないのですが外での生活は危険です
- 警察
市民の方を守り切る為にもできる限り近くの避難所に誘導していただきたいのです
- 尾白猿夫
でも、避難の意志が無い人を説得するのは難しいんじゃ……
- 警察
わかっていますけれど現状の危険を考えると放置するわけにはいきません
- 耳郎響香
ダツゴクもいるし、今は危なすぎるよね
- 口田甲司
せめて避難所に行けば、外よりはまだ安全、だろうし……
- 警察
今すぐに誘導できなくても声かけをすることで様子を見てきて頂きたいです
- 警察
一般市民の避難誘導お願いできますでしょうか?
- 芦戸三奈
……分かりました!出来る限りやってみるので、任せてください!
- 警察
ありがとうございます!
- 耳郎響香
そうと決まれば、さっそくこの5人で向かおっか
- 芦戸三奈
よーし! みんなが安全な場所に避難してくれるように頑張るぞー!
- 男性
……話はわかったよ
- 女性
ですが……本当に避難する意味はあるんでしょうか?
- 芦戸三奈
え?
- 女性
私たちは何家族かで互いを守りながら生活できています
- 女性
避難所にヒーローや警察が常駐してくれても、一般市民を守り切れるわけでは無いですよね
- 八百万百
確かに、絶対とは言い切れません。それでも外よりは安全です
- 八百万百
避難所の周りはここより治安も良いですから今より落ち着いて過ごせますわ
- 男性
しかし、それはただの敵<ヴィラン>であればの話だ
- 男性
強大な脅威が来れば避難所もひとたまりもない
- 男性
それなら無理をしてまで自分の家を離れる意味はないだろう
- 芦戸三奈
で、でも!もしここで襲われでもしたら皆さんだけじゃ――
- 八百万百
芦戸さん落ち着いてください
- 芦戸三奈
ヤオモモ……
- 八百万百
その場ですぐに決められる話ではありませんもの少し、時間を置きましょう
- 芦戸三奈
……うん。わかった
- 尾白猿夫
取り付く島もない、って感じだったね
- 口田甲司
うん……それに僕たち……ヒーローや警察のこと信じてないみたいだった
- 耳郎響香
こうなったのはヒーローのせいって思う人は多いからね……
- 八百万百
ええ、今後の情勢への不安からも私たちへの不信感はかなりのもののはずです
- 芦戸三奈
でも、だからってこのままでいいわけないよ!
- 耳郎響香
気持ちはわかるけどささっきの様子じゃ説得なんてとても――
- 耳郎響香
そこにいるのは誰!?
- 全員
!
- 女の子
ひゃっ!
- 芦戸三奈
……って、なんだ子供かぁ驚かせてごめんね
- 口田甲司
さっきの家の子供たちかな……?
- 男の子
……
- 芦戸三奈
……あの子たち、すごく暗い顔してるね
- 八百万百
無理もないですわ今の状況は、とてもいいとは言えませんもの
- 口田甲司
自分がこれからどうなるのかわからなくて、怖くて、不安で仕方がないんじゃないかな……
- 芦戸三奈
……そう、だよね大人も子供も、みんな不安でいっぱいなんだよね
- 芦戸三奈
……よし、決めた!
- 芦戸三奈
説得はいったん置いておいて、私たちにできることをしよう!
- 口田甲司
で、出来ること……?
- 芦戸三奈
私たちで、あの子たちの不安を少しでも取り除いて安心させてあげるの!
- 芦戸三奈
文化祭で似たようなこと一回やってるしイケると思うんだよね!
- 八百万百
なるほど。それは素敵ですわね皆さんの力を合わせればいろいろできるでしょうし
- 尾白猿夫
うん。気持ちが前向きになるだけでも、だいぶ違うしね
- 耳郎響香
賛成! このまま悩むよりも状況をもっと知って突破口を見つけたいね
- 口田甲司
ぼ、僕も、あの子たちの笑顔が見られたら、嬉しいな……
- 芦戸三奈
決まり!それじゃあ、子供たちを笑顔にしよう大作戦、開始だー!