海外からやって来た異形型敵<ヴィラン>の犯罪組織を排除するべく戦線メンバーとの合流に向かうスピナー……
- スピナー
早く何とかしねぇと……!あークソ、こんな時に黒霧がいりゃ……!
- スピナー
いねえ奴のこと考えてもしかたねえけどよ……っ
- スピナー
――なあ、死柄木黒霧がいた頃から……随分遠いところに来ちまったな
- スケプティック
潜伏中の犯罪組織の、敵<ヴィラン>の様子を見る限り戦力としては中の上……
- スケプティック
超常解放戦線、開闢行動支援連隊の幹部の精鋭をもってすれば問題はないだろう
- オール・フォー・ワン
君のサポートがあれば盤石さ伊口くんを支えてあげてくれ
- スケプティック
言われなくともリ・デストロが見出した光明を祀り上げるのが我々の仕事だ
- オール・フォー・ワン
ああ、よろしく頼むよ
- オール・フォー・ワン
――これで国内の問題は片が付くあとは力を貸してくれた海外の友人たち……
- オール・フォー・ワン
今後も何かと役に立つだろうお礼はしないといけないね
- スケプティック
魔王が借りの返済とは恐怖で縛るものだと思っていたが
- オール・フォー・ワン
勿論そういう友人も沢山いるよただ、良好な関係を築くことで上手く回ることもあるのさ
- オール・フォー・ワン
特に、今回のような古株の友人が相手の時にはね――もう、随分長い付き合いだが
- オール・フォー・ワン
僕が彼と出会ったのは何十年前だったか……海外を訪れていた時のことだ
- オール・フォー・ワン
その男は、博愛主義者だった争いを好まず、誰のことも傷付けたがらない男だった
- オール・フォー・ワン
そんな彼の“個性”は、全身を刺々しい鎧のように硬質化させるというものだった
- オール・フォー・ワン
しかし、ある日彼は“個性”を暴走させ、意に反して人を傷付け敵<ヴィラン>として投獄される
- 「鎧」の“個性”の男
ああああああっ!どうして……っ! こんなっ!こんな“個性”……っ!
- オール・フォー・ワン
だから僕は、彼の“個性”を取り除き、そしてそのまま脱獄させてあげたのだ
- オール・フォー・ワン
そして後に彼は、自身を理不尽に投獄させた社会の「暴力」を恨み粛清し、本物の犯罪者となった
- オール・フォー・ワン
今回の友人は、彼の孫たちだ彼らは今も「暴力」を憎み、闇社会で始末屋をしている
- スケプティック
そんなに前から……(一体いつから生きているんだ?)
- オール・フォー・ワン
はてさて、どんなものをあげたら彼らは喜ぶんだったかな?
- オール・フォー・ワン
とはいえ、借りを返すにしてもまずはワン・フォー・オールを取り返してからだ
- オール・フォー・ワン
雄英高校にいる友人の情報ではその機会も今や目前に迫っているそこに注力することを考えよう
後日――
- 着信音
プルルルル……
- オール・フォー・ワン
やあ、伊口くん。君から電話とは頼んでいた仕事は終わったのかな
- スピナー
ああ。その報告で電話した件の組織は、全て始末したもう戦線の脅威になることはない
- オール・フォー・ワン
お疲れ様。助かったよ
- スケプティック
無事に終わったか
- オール・フォー・ワン
無事……まあ、そうだね
- オール・フォー・ワン
僕は“個性”で、電話越しでも相手が嘘を吐いているかが分かるんだが――
- オール・フォー・ワン
伊口くんは、嘘を吐いているおそらく「全て始末した」という報告は、嘘なんだろう
- スケプティック
……何?
- オール・フォー・ワン
だからと言って特に彼を糾弾する気はないよ
- オール・フォー・ワン
もし彼が、敵を全滅させておらず戦線の解放思想に共感した相手は仲間に引き入れていたとしても
- オール・フォー・ワン
あるいはそれを拒否した相手に同じ異形型として情けをかけ命を取らず見逃していたとしても
- オール・フォー・ワン
どちらだろうと、僕にはどうでもいいことだからね
- スケプティック
…………
- 着信音
プルルルル……
- オール・フォー・ワン
おっと、また電話だ今日もテレホンセンターは大忙しだな。どちらさまかな
- オール・フォー・ワン
――これはこれは折り返しの連絡をもらうとは珍しいね。何か相談ごとかな?
- 通話相手
――――
- オール・フォー・ワン
……ああ、そうかそれはなんと、素晴らしい報せだ